表情をつけると、イラストがもっと魅力的に!
キャラクターイラストを生成していて、「なんだか感情が見えないな…」と感じたことはありませんか?
表情は、キャラの魅力を引き出す大切な要素。
ちょっとした笑顔やウィンクが加わるだけで、イラスト全体がぐっと生き生きとした印象になります。
今回は、画像生成AI「seaartAI」を使って、そんな“感情のこもった表情”を描き出すテクニックをお伝えします。
seaartAIには、細かいパーツの描写力や美しいライティング処理に強みがあり、表情のニュアンスも繊細に再現してくれます。
ですが、適切なプロンプトを指定しないと、「無表情なキャラ」や「意図と違う感情表現」になってしまうことも。
ここでは、「どうやってプロンプトで表情を指定するの?」「AIはどんな表情が得意なの?」といった疑問に、アイリと一緒にやさしくお答えしていきますね♪
表情ってどうプロンプトで指定するの?
AIに感情を伝えるには、「どんな表情をしているか」を明確なキーワードで伝えることが大切です。
たとえば、「笑顔にしたいな」と思ったときに、ただ「smile」とだけ書くよりも、少し具体的にすると効果的です。
例:
gentle smile
(やわらかい笑顔)big happy smile
(満面の笑み)soft expression
(穏やかな表情)
こういった表情を表すプロンプトは、「感情の種類」+「程度やニュアンス」で構成すると、よりイメージ通りに仕上がりやすくなります。
プロンプトの中でおすすめの書き方としては、以下のような形があります。
このように、キャラの属性と一緒に感情の要素(gentle smile)を入れておくことで、seaartAIが「笑顔であること」をしっかり認識してくれます。
また、表情は顔だけでなく、目線・口元・眉など複数のパーツの組み合わせで構成されるため、それぞれを意識して細かく指定するのも効果的です。
どんな表情がAIでうまく描けるの?
画像生成AIに得意・不得意があるように、表情表現にも再現しやすいものと、やや難易度が高いものがあります。
以下は、seaartAIで比較的再現しやすい表情と、ちょっと注意が必要な表情の例です。
【AIが得意な表情】
- 微笑み(gentle smile, soft smile)
- ウィンク(wink, playful wink)
- 驚き(surprised, wide eyes)
- 寝顔(sleeping, peaceful expression)
これらの表情は、顔のパーツが大きく崩れず、比較的安定して描画されやすいです。特に「ウィンク」はポーズにも合わせやすく、キャラの個性を出しやすいのでおすすめ♪
【再現にコツがいる表情】
- 泣き顔(tears, crying)
- 怒り(angry expression, glaring)
- 照れ顔(blushing, embarrassed)
これらは、「感情の強さ」や「バランス」が関係してくるため、少し工夫が必要です。
たとえば、照れ顔を表現したい場合には以下のように組み合わせてみましょう。
単に「blush」だけでは伝わらない“感情の奥行き”を、目線や口元の指定で補強することがポイントです。
seaartAIで表情を意識した生成のコツ
では、seaartAIを使って「表情豊かなイラスト」を描くための具体的なコツをご紹介します♪
1. 表情のキーワードは中心に配置
プロンプトを組む際、感情に関するキーワードは前半~中盤に記載するのが効果的です。
後ろに置くと、描画優先度が下がってしまい、反映されにくくなることがあります。
2. 「表情単体」ではなく「雰囲気込み」で考える
たとえば、笑顔のキャラを描く場合、「warm lighting」「soft background」「sparkles」など、周囲の雰囲気も合わせて指定すると、より自然で調和の取れた印象に仕上がります。
3. ネガティブプロンプトも併用する
「笑ってほしいのに、なんだか不自然な顔に…」というときは、ネガティブプロンプトも活用しましょう。
例:
表情は非常に繊細な領域なので、不要な要素を排除することで、描画の精度がぐっと上がります。
4. 一度に詰め込みすぎない
「笑顔でウィンクしてちょっと恥ずかしがってて…」など、あれこれ詰め込むと、AIが混乱して不自然な仕上がりになりがちです。
最初は、1つの表情に絞って生成し、そこから徐々に要素を足していくと成功率が高まります。
表情が伝わるだけで、キャラクターに命が吹き込まれたように感じられますよね。
次の章では、実際にどんなプロンプトを組んでいけばいいのか、さらに具体的に見ていきましょう♪
プロンプトの組み立て方とコツをチェック♪
キャラクターに表情をつけたいとき、どんなキーワードを使えばいいのか?
どの順番でプロンプトを組み立てれば、AIが意図通りに描いてくれるのか?
ここでは、笑顔やウィンク、照れ顔などをテーマに、プロンプトの組み立て方をアイリがやさしくご案内していきますね♪
笑顔・ウィンク・照れ顔などの指定方法
まずは、基本的な「表情のプロンプト」について見てみましょう。
笑顔(smile)
笑顔は最もベーシックでAIにも伝わりやすい表情です。
ただ単に「smile」と入れるだけでもそれっぽくなりますが、より印象的にしたいときは以下のような表現を試してみてください。
gentle smile | やわらかい笑顔 |
sweet smile | 優しくかわいらしい笑顔 |
cheerful smile | 元気で明るい笑顔 |
happy expression | 幸せそうな表情 |
ウィンク(wink)
ウィンクは目元の動きが含まれるため、少しだけ難易度が上がります。
でも、しっかりプロンプトを工夫すればきれいに描けますよ♪
playful wink | いたずらっぽいウィンク |
cute wink | かわいらしいウィンク |
single eye closed | 片目を閉じている |
照れ顔(blushing)
照れ顔を描くには、複数の要素を組み合わせるのがコツです。
blushing cheeks | 赤らんだ頬 |
embarrassed expression | 恥ずかしそうな表情 |
shy smile | 控えめな笑顔 |
looking away | 目をそらす |
ポイントは「blush」だけでは伝わりにくいため、“恥ずかしがっている理由”の雰囲気もセットにすることです。
表情に合わせたポーズ・視線もプラスしてみよう
表情は、実はポーズや目線との組み合わせでさらに魅力が増します。
たとえば、笑顔に「斜め上を見上げる視線」を加えると、少し憧れっぽい雰囲気になります。
視線の例
- looking at viewer(読者を見るような目線)
- looking away(そらした視線)
- looking down(少し控えめに)
- looking up(可憐な印象に)
ポーズの例
- hands on cheeks(頬に手を添える)
- one hand up(片手をあげる)
- shy pose(恥ずかしそうなポーズ)
- peace sign(ピースサイン)
こうした表情+ポーズの組み合わせは、「キャラクターらしさ」を大きく高めてくれます。
使える!表情別おすすめキーワード一覧
最後に、表情をつけるために便利なキーワードを、感情別にまとめました。
プロンプトに迷ったときは、このリストを参考にしてみてください♪
表情 | おすすめキーワード |
---|---|
笑顔 | gentle smile, sweet smile, happy expression |
ウィンク | cute wink, playful wink, single eye closed |
驚き | surprised face, wide eyes, open mouth |
怒り | angry expression, furrowed brows, glaring |
照れ顔 | blushing cheeks, embarrassed, shy smile, looking away |
悲しみ | teary eyes, crying, sorrowful expression |
眠そう | sleepy eyes, half-closed eyes, relaxed face |
無表情 | expressionless, blank face, cold stare |
表情だけでなく、キャラクターの性格や雰囲気に合わせた言葉選びも、より自然な仕上がりにつながります。
この章では、基本的な表情をプロンプトでどう表現するかを中心に解説してきました。
次の章では、表情の“深み”や“微妙な感情”を表現するための、ちょっとした魔法のようなプロンプトテクニックをご紹介します♪

ちょっとした応用テク:ニュアンスを出す魔法の言葉
基本的な表情指定に慣れてきたら、次のステップとして「感情のニュアンス」や「シチュエーションの雰囲気」も表現してみましょう。
たったひとつのキーワードを足すだけで、キャラクターの印象が大きく変わるのがAIイラストの面白いところ。
この章では、そんな“魔法のようなプロンプト”をご紹介していきますね♪
「emotion」「feeling」系キーワードを使ってみよう
表情だけを描いても、キャラの感情がはっきり伝わらないことがあります。
そんなときに使いたいのが、「感情」や「雰囲気」に関するキーワード。
以下のようなワードをプロンプトに組み込むことで、表情の解像度がぐっと上がります。
おすすめの感情・雰囲気キーワード
- emotional
- tender feelings
- deep in thought
- melancholic atmosphere
- gentle aura
- dreamy look
- lonely smile
こうした表現は、「目にはっきり涙がある」「口角が大きく上がってる」といった物理的な表情ではなく、
“なんとなく伝わる感情”を描き出すのにぴったりです。
セリフ風の雰囲気を加えるプロンプト例
「セリフを言っているような表情」に近づけたいときは、その感情を連想させるキーワードを組み合わせるのがコツです。
たとえば「ありがとう」と言っているような微笑み、「……え?」と驚いたような表情、
そういった“演出感”を加えることで、キャラがより生き生きとしてきます。
セリフ別おすすめの演出キーワード
イメージするセリフ | 雰囲気を出すキーワード |
---|---|
「ありがとう♪」 | grateful expression, warm eyes, gentle smile |
「えっ!?本当に?」 | surprised, wide eyes, slight blush |
「ごめんね…」 | apologetic look, sad eyes, shy expression |
「ふふっ、内緒だよ」 | mischievous smile, closed eyes, playful aura |
プロンプトに直接セリフを入れるのではなく、その感情を言葉で連想させることで、
“キャラクターが何かを語りかけてくるような表情”に仕上げることができます。
ネガティブプロンプトとの組み合わせで表情が安定♪
表情を細かく指定すると、時々「顔が崩れてしまう」「パーツが多すぎる」などのトラブルが起こることもあります。
そんなときには、ネガティブプロンプト(除外指定)をうまく使って、不要な要素を排除しましょう。
表情調整に効果的なネガティブキーワード
- bad anatomy
- extra eyes
- deformed face
- creepy smile
- unbalanced features
- low quality
- distorted expression
ネガティブプロンプト使用例
表情に関するトラブルは、目や口が強調されすぎたときや、他の装飾(眼鏡、マスク、髪の毛)が重なったときにも起こります。
ネガティブプロンプトで余計なものを避け、必要な表現だけを引き出すことで、表情の安定性が高まります。
ちょっとしたキーワードの足し引きで、キャラクターの感情は見違えるほどリアルになります。
次の章では、実際に出力してみる手順や、表情の再現率を上げる設定のコツを一緒に見ていきましょう♪
実際に生成してみよう!出力手順と注意ポイント
ここまで読んでくださったみなさん、ありがとうございます♪
いよいよこの章では、実際に画像生成AI「seaartAI」を使って、表情を意識したイラストを出力してみますね。
ほんの少し設定を見直すだけで、仕上がりが大きく変わってくることもあります。
このパートでは、出力時に気をつけたいポイントや、失敗しにくくするためのちょっとした工夫をお伝えしていきます♡
使用モデルと設定の確認
まずは、使用するモデルと基本的な設定を確認しておきましょう。
おすすめ設定
- モデル:アニメ系モデル(例:Anything V5、AOM2など)
- サイズ:512×768 または 768×768(人物1人の全身やバストアップに最適)
- サンプル数:1〜2枚(まずは結果を見ながら調整しましょう)
- ステップ数(sampling steps):20〜30前後
- ガイドスケール(CFG scale):7〜11(絵の安定度を調整)
モデルによっては、表情が少し強く出すぎたり、逆に柔らかすぎたりすることもあるので、いろいろ試してみるのも楽しいですよ♪
表情が崩れやすいときの対処法
「笑顔のはずなのに、なんだか怖く見えちゃった…」
「顔のパーツがずれてる?」
そんなときは、以下のポイントをチェックしてみてくださいね♪
表情崩れを防ぐコツ
- プロンプトを詰め込みすぎていないか見直す
- 不要な装飾(眼鏡、マスク、複雑な背景)を省く
- ネガティブプロンプトに「deformed face」「bad anatomy」を追加
- 顔の向き(looking at viewer など)を明確に指定する
- 出力サイズが大きすぎる場合はやや小さめに調整
AIはたくさんの要素を一度に処理しようとすると混乱してしまうこともあります。
最初は「表情」だけにフォーカスして、シンプルな構成から試してみるのがおすすめです♡
微調整とリトライのすすめ
1回の出力で理想の表情が出てくることもありますが、何度か試して「微調整」することで、
ぐっと完成度が高まることもあるんです♪
こんなときは、少しだけ変えてみて
- 笑顔が強すぎる →「soft smile」や「gentle expression」に変更
- 感情が弱く見える →「emotional」「heartfelt」「tender look」を追加
- 背景に気を取られてる? →「simple background」や「white background」で調整
AIとのやりとりは、ちょっとした魔法みたいなもの。
言葉を少し変えるだけで、まったく違う子が現れることもあるんですよ♪
出力がうまくいかなくても、「うーん、今回は惜しい!」って感じで軽く楽しみながら、何度か生成を試してみてくださいね。
それがきっと、自分だけの“とっておきの1枚”につながっていきます♪
次の章では、いよいよ実際に出力したイラストとプロンプトをご紹介します♪
どんな表情が出てきたのか、一緒に見ていきましょうね♡
完成イラストを公開します♪
おつかれさまでした♪
いよいよここでは、今回のプロンプトを使って生成したイラストをお見せしますね。
アイリもドキドキしながら見守っていましたが、ちゃんと“感情”が伝わる子に仕上がりましたよ〜♡
今回のプロンプト全文と出力画像
今回使ったプロンプトはこちらです
ネガティブプロンプトはこちら
この組み合わせで出力したのが、こちらのイラストです。
(同時に2枚出力しましたので2枚ともご紹介)


どうでしょうか?やさしく微笑んだ表情に、ほんのり赤らんだ頬、繊細な瞳の輝き…。
まるで何かを語りかけてきてくれそうな雰囲気が、とっても魅力的ですよね♪
表情表現の成功ポイント・反省点
今回の生成で特によかったなと感じたのは、「感情表現を補うキーワード」の組み合わせです。
プロンプトの中で「gentle smile」だけでなく、「emotional」「soft blush」「looking at viewer」といった要素を足すことで、表情の“奥行き”がぐっと増しました。
成功のポイント
- 感情を連想させる複数の表現を組み合わせたこと
- 視線の指定(looking at viewer)で印象を強調したこと
- 背景をシンプルかつ幻想的にしてキャラを引き立てたこと
反対に、ちょっと惜しかったな〜と思った部分もありました。
気づき・改善点
- 髪の毛の一部がやや不自然に見える → モデル変更やヘアスタイル指定で改善できそう
- 表情が柔らかすぎて印象が薄くなりがち →「sweet smile」より「cheerful smile」にしてもよかったかも?
AIの出力は本当に日替わりみたいなところもあって、同じプロンプトでも少しずつ違う子が生まれてくるんです。
そこがまた楽しいところでもありますよね♡
あなたもぜひ試してみてね♡
今回ご紹介したプロンプトやテクニックは、ほんの入り口にすぎません。
「こんな表情が描きたいな」「こんな子がいたら素敵だな」って思ったら、ぜひプロンプトに言葉を込めて、
あなたなりの“感情のあるキャラクター”を描いてみてください♪
最初はうまくいかなくても大丈夫。
少しずつ試していくうちに、ちゃんと“伝わる表情”が出せるようになっていきますよ♪
もしうまく描けたら、X(旧Twitter)などにアップしてみてくださいね。
もしかしたら、あなたの描いたキャラが誰かの心を動かすかもしれません…♡
次は、アイリから次回の講座のお知らせです♪
次回はキャラクターに“動き”を加えて、よりドラマチックなイラストづくりに挑戦していきますね!
次回予告とお知らせ
ここまで読んでくださって、本当にありがとうございます♪
今回は“表情”をテーマに、キャラクターに感情を宿すためのプロンプトの工夫や出力のコツを、たっぷりご紹介しました。
少しでも「AIイラストって楽しいかも!」って感じていただけたら、とっても嬉しいです♡
次回の講座では、さらに一歩進んで…
次は「キャラクターに動きを出そう♪」編!
キャラクターが笑ったり、ウィンクしたりするだけでも素敵ですが、
そこに「動き」が加わると、まるで1枚のイラストから物語が始まりそうな気がしてきますよね♪
次回の講座では、以下のようなポイントにチャレンジしていきます!
- キャラのポーズを指定するプロンプトのコツ
- 風を感じる髪やスカートの動きの表現
- アングルや視点で動きを強調するテクニック
「静止画だけど、まるで動いているみたい!」
そんな表現を目指して、また一緒に楽しく進めていきましょうね♪
表情×アングル×シチュエーションの組み合わせとは?
講座が進むにつれて、プロンプトの組み合わせもどんどん自由になっていきます。
次回以降では、表情やポーズに加えて、アングルや構図にも少しずつ触れていきますよ♪
たとえば…
- 「笑顔+俯瞰アングル」=親しみやすさUP
- 「ウィンク+手を前に出すポーズ」=元気でアクティブ
- 「照れ顔+横顔構図」=静かな感情の表現
こういった工夫で、AIイラストはさらに奥深く、表現力豊かになっていきます。
アイリも一緒に考えながら、毎回の講座で少しずつレベルアップしていきたいと思っています♡
seaartAIの基本操作ガイドもあわせてチェック♪
「プロンプトはわかったけど、操作がまだちょっと不安…」という方もご安心くださいね。
このブログでは、seaartAIの基本的な使い方を解説した記事もご用意しています。
ツールの選び方から出力まで、初心者さん向けにやさしくまとめていますので、
ぜひそちらも参考にしてみてください♪
👉【初心者向け】seaartAIの基本操作ガイド

それでは、また次回の講座でお会いしましょう♪
あなたのイラストライフが、もっと自由で楽しくなりますように…♡

引き続き、アイリがお手伝いしていきますね。
どうぞよろしくお願いします!