キャラクターのイラストをAIで生成してみたけれど、「なんだか動きがなくて物足りない…」と感じたことはありませんか?
ポーズを指定しているはずなのに、表情は出せても“動き”まではうまく伝わらない——
そんなお悩み、実は画像生成AIを使い始めた多くの人が一度はぶつかる壁なんです。
この講座では、画像生成AI「seaartAI」を使って、静止画なのに“動きを感じる”キャラクターの描き方を、初心者の方にもわかりやすく解説していきます♪
- 「走る」「ジャンプする」など動きのあるポーズをプロンプトで表現するコツ
- 髪・服・エフェクトなどを活用した“動きの演出”テクニック
- 動き+表情+アングルで、まるで物語のワンシーンのような一枚を描く方法

この記事は、画像生成AIで数々のイラストを実際に作ってきた管理人とアシスタントのアイリが、実際に生成した作例付きで解説する「実践型AI講座」の第3回です。
プロンプトの具体例はもちろん、生成時の注意点や表現の工夫も丁寧にご紹介します。
読み終えるころには、あなたも“静止画なのに生きている”ようなキャラを、AIで自由に描けるようになっているはずです♡
それでは一緒に、キャラクターに命を吹き込む「動き」の魔法を学んでいきましょう!
動きのあるキャラってどう描くの?
キャラクターをAIで描いてみて、「かわいく仕上がったけど、どこか静かすぎる…」「もっと生き生きした感じにしたいのに…」って感じたこと、ありませんか?
こんにちは、アイリです♪
今回はそんな「静止画だけど、動いているように見えるイラスト」の描き方にチャレンジしていきますね。
動きのあるキャラって、実はとっても奥が深いんです。
でも大丈夫、初心者さんでもプロンプトのちょっとした工夫で「躍動感」を出すことができますよ♡
まずは、そのヒントを一緒に見ていきましょう!
静止画なのに動いて見える理由って?
「動きがあるように見えるイラスト」って、実際にはもちろん動いていませんよね。
それでも“動いているように感じる”のは、いくつかの視覚的な要素が影響しているんです。
たとえば──
- ポーズが途中の瞬間(ジャンプ中・振り返る途中など)で止まっている
- 髪や服が風に揺れているように描かれている
- 視線や体の向きが奥行きを感じさせる
- 背景にスピード線やブラー効果がある
こうした「動きの要素」が組み合わさることで、まるで1枚のイラストが“時間の一瞬”を切り取ったかのように感じられるんです。
アイリも最初は、「笑顔でポーズをとってるキャラ=元気!」って思ってたんですけど、
実は“動きの途中の一瞬”を狙った方が、何倍もドラマチックで印象に残るんですよ♪
seaartAIで「動き」を出すってどういうこと?
seaartAIは、表情や衣装、背景なども繊細に描けるAIですが、動きの表現もとっても得意なんです♡
ただ、プロンプトでの伝え方に少しだけコツが必要です。
まず、「動き」を出すには以下のようなキーワードがポイントになります。
- 動作そのものを表す言葉
- (running, jumping, spinning, flyingなど)
- 途中の瞬間を表現する言葉
- (mid-air, turning around, in motionなど)
- 揺れやなびきを表現する言葉
- (flowing hair, fluttering clothes, dynamic pose)
- 視点・角度を意識した言葉
- (from below, tilted angle, cinematic view)
たとえば、こんな感じのプロンプトです。
このように、単に「キャラの説明」だけでなく、「そのキャラが何をしているのか」まで描写してあげると、
seaartAIも「なるほど、こういう瞬間を描けばいいのね♪」と受け取ってくれるんです。

初心者が最初に意識すべき3つのポイント
動きのあるイラストを初めて作るとき、最初からすごく複雑な構図や演出を盛り込もうとすると、AIが混乱してしまうこともあります。
なので、まずは「動きの基本」となる3つのポイントを押さえておくと、スムーズにいきますよ♪
1. ポーズで“途中の瞬間”を切り取る
「ジャンプして着地する前」「振り返る途中」「手を伸ばしかけている瞬間」など、
“動きの始まり”や“終わり”ではなく、その途中を描写することで、時間の流れを感じさせることができます。
【訳】
ジャンプ中の女の子、スカートがひらひら、髪が流れ、表情豊かな顔

2. 髪・服・小物で“揺れ”を表現する
キャラクターの体が動いていることを示す一番わかりやすい要素は、「揺れ」です。
- long hair flying in the wind(風になびく長い髪)
- scarf fluttering dramatically(ドラマチックに揺れるスカーフ)
- skirt in motion(揺れるスカート)
こうしたパーツが動いているだけで、「あ、この子は動いてる!」と自然に感じられるようになります。
3. アングルを変えて“視点”に変化をつける
真正面や真横の構図は安定していて安心感がありますが、動きの演出にはちょっと物足りないかもしれません。
たとえば──
- 下から見上げる(from below)→ 躍動感&迫力アップ!
- 斜めからの視点(tilted angle)→ スピード感を演出♪
- 後ろ姿+振り向き(turning around)→ 一瞬のドラマが生まれる♡
アングルを変えることで、静かなポーズでも“動き出す前の気配”を演出できるんです。
ここまでが、動きのあるキャラを描くための導入編になります♪
次の章では、実際に「どんな動作のプロンプトが使えるのか?」を、もっと詳しく見ていきますね。
一緒にどんどん動きのある表現を身につけて、あなたのキャラクターに命を吹き込んでいきましょう♡
ポーズ指定の基本テクニック
動きのあるキャラを描くには、まず「ポーズ」がとっても大事な要素になります。
ただ立っているだけのポーズでは、どれだけ表情や衣装を工夫しても「動き」は伝わりにくいんです。
「走る」「ジャンプする」などの動作キーワード
まずは基本となる「動作を表すキーワード」をしっかり覚えておきましょう。
キャラクターがどんなポーズをしているのかを伝えるには、具体的な動作をイメージするのがコツです。
よく使われる動作キーワード一覧
動作 | キーワード例 |
---|---|
走る | running, mid-run, sprinting |
ジャンプ | jumping, mid-air, leaping |
振り返る | turning around, over the shoulder |
手を差し出す | reaching out, extending hand |
飛ぶ・浮かぶ | floating, flying, hovering |
踊る | dancing, spinning, twirling |
こういった動作を取り入れるだけで、“今この瞬間”を切り取ったような臨場感が出てきますよ♪
たとえば、「少女が風の中をジャンプしているシーン」を作りたい場合は、こんなプロンプトにしてみましょう。
【訳】
アニメの女の子、ジャンプ、空中、流れるようなドレス、なびく長い髪、青空の背景、表情豊かな顔

ポイントは、「ジャンプ」だけでなく、その周囲の情報(髪・服・背景)も一緒に伝えること。
そうすることで、AIがより“動きのある情景”として理解してくれます♡
「髪・服・小物」の揺れで動感アップ!
実は「ポーズ」そのものよりも、揺れている“部分”を描写するほうが、動きが伝わることもあるんですよ♪
たとえば──
- 髪が風に吹かれてなびいている
- スカートがふわっと広がっている
- マフラーやリボンが後方に流れている
こうした「揺れているもの」があると、それだけで「このキャラは動いてるんだな」と視覚的に感じられるんです。
揺れの演出に使えるキーワード
プロンプト | 日本語訳 |
---|---|
flowing hair | なびく髪 |
hair in motion | 動きのある髪 |
fluttering skirt | ひるがえるスカート |
skirt blowing | 風になびくスカート |
waving scarf | はためくスカーフ |
flying ribbon | 舞うリボン |
wind effect | 風の演出 |
dramatic wind | ドラマチックな風 |
【訳】
アニメの女の子、走る、なびくスカーフ、風になびく髪、モーションブラー、街の通り、

このように、体の動きと合わせて「風に反応している要素」を入れてあげると、
より一層自然な“スピード感”や“流れ”が演出できます♪
プロンプト例で見る、動きが伝わる構図の作り方
最後に、動きのあるポーズを描くときに意識したい「構図」や「表現のバランス」について、プロンプト例と一緒にご紹介しますね♪
例1:ジャンプして振り向く少女
【訳】
アニメの女の子、ジャンプ、空中、振り向き、髪がなびく、驚いた表情、ドラマチックな照明
ここでは、「ジャンプ」+「振り向き」+「髪の動き」+「表情」で、
動きと感情が両方伝わるように組み合わせています。
例2:風の中を走る少女
【訳】
カメラに向かって走るアニメの女の子、ダイナミックなポーズ、なびくスカーフ、風の効果、明るく微笑む、
このプロンプトは、「カメラ方向への動き(towards camera)」を入れて、迫力を出しているのがポイントです。

例3:踊るように回転しているキャラ
【訳】
アニメの女の子、回転、ダンスポーズ、長い髪をなびかせ、流れるようなスカート、優雅、柔らかな照明、
踊りやスピン系の動きには、「graceful」や「soft」などの雰囲気ワードを添えると、より美しく仕上がります♡

ポーズを指定するプロンプトって、最初はちょっと難しく感じるかもしれませんが、
「どんな動きを、どの瞬間で、どんな雰囲気で見せたいか」を意識すると、ぐっと伝わりやすくなりますよ♪
次の章では、さらに視点やアングルを工夫して、イラストに“奥行き”や“迫力”を加えるテクニックをご紹介していきますね。
ぜひ一緒に、イラストにもっとドラマを込めていきましょう♡
アングルと視点で魅せる“動き”
ポーズや髪のなびきだけでも「動き」は表現できるんですが、
そこに視点の変化やカメラアングルを加えることで、イラストの世界にぐんと奥行きと迫力が出てくるんです。
見上げ・見下ろしで印象が変わる?
イラストの構図を「正面」だけに固定していませんか?
もちろん正面もバランスの良い見せ方なんですが、視点を上下にずらすだけで、キャラの印象って大きく変わるんですよ♪
たとえば、同じ“走る”ポーズでも──
- 見上げアングル(low angle / from below)
- → キャラが大きく、力強く見えて躍動感アップ!
- 見下ろしアングル(high angle / from above)
- → キャラが軽やかに見えて、スピード感や可憐さが出やすいです
どちらのアングルも、“今まさに動いている”という演出にはぴったりなんです♡
おすすめアングルキーワード
プロンプト | 日本語訳 |
---|---|
from below / low angle | 下からの視点 / ローアングル |
from above / high angle | 上からの視点 / ハイアングル |
looking up at character | キャラクターを見上げる |
looking down on character | キャラクターを見下ろす |
dramatic perspective | ドラマチックな視点(遠近感) |
プロンプト例:ジャンプ中のキャラ(下から見上げ)
このように、ポーズ+アングルの組み合わせが決まると、一枚の静止画が“動画の一場面”のように見えるようになります♪

カメラ視点で躍動感を演出する方法
実は、「AIでカメラワークを意識する」って、とても面白いんです♪
私たちが見ている世界は“レンズ越し”でもありますよね。
だからAIにも「どこからどう見せたいか」を伝えてあげると、想像以上にリアルな構図で返してくれるんですよ。
注目のカメラ視点キーワード
プロンプト | 日本語訳 |
---|---|
dynamic angle | ダイナミックなアングル |
cinematic view | 映画のような視点 / シネマティックビュー |
action shot | アクションシーンの構図 / 動きのあるショット |
tilted camera | 傾いたカメラアングル(ダッチアングル) |
close-up / zoomed in | クローズアップ / ズームイン |
wide shot / full body view | ワイドショット / 全身が写る構図 |
プロンプト例:走りながらカメラに向かってくる構図
【訳】
アニメの女の子、走る、ダイナミックなポーズ、笑顔、視聴者を見る、カメラに向かって、シネマティックアングル、モーションブラー
ここでのポイントは、「towards camera(カメラ方向へ)」というキーワード。
これを入れると、まるでカメラの前でキャラが動いているような一瞬を表現できます。
また、「tilted camera(カメラを傾ける)」を使うことで、斜め構図ならではの“スピード感”も演出できますよ♪

被写界深度・ブラー・エフェクトの使い方
動きのリアルさをもっと高めたいときは、「背景や画面効果」も活用してみましょう♪
たとえば、人物にピントが合っていて背景が少しボケていると──
それだけで「カメラで撮ったような自然な空気感」が出てきます。これが被写界深度(depth of field)の効果です。
また、「ブラー(blur)」はスピード感を出すのにぴったり!
走っている・ジャンプしているなどの場面で、あえて少しブレを加えると、動きの臨場感がグッと増します。
視覚効果のおすすめキーワード
- depth of field
- motion blur
- background blur
- light streaks
- dynamic lighting
- cinematic shading
プロンプト例:スピード感のあるポーズ+効果
【訳】
アニメの女の子、全力疾走、ダイナミックなポーズ、流れるような髪、下から、モーションブラー、被写界深度、スピードライン

こんなふうに、構図だけじゃなく“撮影効果”を意識することで、
キャラの動きが目に見えるようなイラストが作れるようになるんです♪
ポーズや視点だけでなく、アングル・カメラ・エフェクトを組み合わせると、AIイラストはグッと表現力が高まります。
次の章では、「動き」と「感情」をリンクさせて、もっと物語性のあるイラストづくりに挑戦していきますね♡
動きと感情をリンクさせる工夫
ここまでで、動きを演出するための「ポーズ」「視点」「エフェクト」の使い方を学びましたね。
でも、イラストをもっと印象的に仕上げたいときに忘れてはいけないのが、“感情”の表現なんです。
表情+動きでドラマチックに!
たとえば、ジャンプしているキャラでも──
「無表情」だと、ちょっと機械的な印象になっちゃうことがあります。
でもそこに「楽しそうな笑顔」や「驚いた顔」「泣きながらの笑顔」など、感情を伴う表情が加わると、一気にドラマが生まれるんです。
おすすめの表情キーワード+動作組み合わせ
動き | 表情のキーワード例 |
---|---|
jumping | cheerful smile, eyes sparkling, excited expression |
running | determined look, focused eyes, strong expression |
reaching out | hopeful smile, soft eyes, gentle emotion |
turning around | surprised face, slight blush, wide eyes |
spinning | playful grin, closed eyes, happy expression |
プロンプトにすると、こんな感じになりますよ♪
【訳】
アニメの女の子、ジャンプ、明るい笑顔、輝く目、流れるような髪、柔らかな照明

このように、「動き」と「感情」のペアを考えてあげると、キャラの内面まで伝わってくるイラストになります♡
セリフを想像させる動きの演出
次にご紹介するのは、キャラクターがまるで“何かを語りかけている”ような演出です。
動きや表情に「セリフを想像させる空気感」を加えると、イラストにストーリー性が生まれるんですよ♪
たとえば──
- 手を差し出しながら「大丈夫、こっちだよ♪」と言っていそうな笑顔
- 振り返りながら「……え?」と驚いているような目線
- 走りながら「待ってーっ!」と叫んでいる感じの表情
もちろん、プロンプトにセリフを書く必要はありません。
でも、そのセリフを“イメージしながら”キーワードを選ぶことで、自然と表現に深みが出てきます♪
セリフ風に見せるためのヒントワード
- gentle smile / warm eyes(優しく語りかけるように)
- surprised expression / mouth slightly open(不意を突かれたような反応)
- determined look / focused gaze(真剣なまなざし)
- teary eyes / bittersweet smile(感情があふれている演出)
アイリがよく使うプロンプト例はこちらです
【訳】
アニメの女の子、手を差し伸べる、希望に満ちた笑顔、涙目、ドラマチックな照明、映画のような背景

このプロンプトを使うと、まるで「大切な人に手を伸ばしている」ような雰囲気のキャラが生まれるんですよ♡
感情が伝わると、見ている人の心にも残る1枚になりますね。
動きのあるキャラにおすすめの雰囲気キーワード
最後に、動き+感情をより豊かに伝えるために使える「雰囲気のキーワード」をご紹介しますね。
これらの言葉は直接的ではないけれど、イラスト全体に“空気感”や“感情の深み”を足してくれる魔法のような表現です。
感情や雰囲気を高めるキーワード集
- emotional lighting(感情的な光)
- soft atmosphere(やわらかい空気感)
- heartfelt expression(心からの表情)
- dramatic mood(ドラマチックな雰囲気)
- cinematic scene(映画のような構図)
- bittersweet feeling(切なくてあたたかい感じ)
これらを加えることで、「このキャラ、何か想いがあるんだな…」と感じられるような、
心に残るワンシーンのようなAIイラストに仕上がります。
ここまでを意識すると、ただ“動いている”だけでなく、“心が動いている”キャラクターが生まれてくるんです♪
次の章では、実際に出力してみるための設定のコツや注意点について、一緒に見ていきましょうね♡
生成してみよう!設定と注意ポイント
ここまでで、ポーズや動作、アングルや感情など、キャラクターに“動き”を与えるためのプロンプトの工夫をたくさんご紹介してきました。
この章では、いよいよ実際に「seaartAI」で画像を出力してみるときに大切な設定や、気をつけておきたいポイントをお伝えしていきます。
動きのあるイラストはとっても魅力的ですが、表現が複雑になるぶん、AIがうまく理解してくれないことも。
そんなときにどう対処すればいいのかも含めて、安心して取り組めるようにまとめていきますね。
seaartAIでの出力設定のコツ
まずは、生成する前に見直しておきたい基本設定から確認しておきましょう。
キャラクターに動きを持たせたいときは、以下のような設定がおすすめです。
推奨設定(基本)
- 出力サイズ: 768×1024 または 512×768(縦構図で動きが映える)
- Sampling steps: 25~35(ディテールを丁寧に出力)
- CFG scale: 7~10(プロンプトの反映度を調整)
- モデル: アニメ・イラスト特化モデル(例:Anything V5、AOM2など)
出力サイズは、キャラの全身やジャンプ中の姿勢をきれいに見せるため、縦長構図がおすすめです。
動きを重視したい場合は、背景よりも人物が主体になる構成が向いています。
また、**Sampling steps(ステップ数)**を上げることで、髪のなびきや布の揺れといった微細な動きもきちんと描き出されやすくなります。
構図に合わせたサイズ選びのヒント
シチュエーション | 推奨サイズ | 理由 |
---|---|---|
ジャンプ・ダッシュ | 768×1024 | 縦構図で全身の動きが映える |
振り向き・横移動 | 768×768 | 正方形でバランスのよいポーズが表現しやすい |
片足立ち・舞うポーズ | 512×768 | 下方向の空間を活かせる |
動きのあるイラストが崩れやすい理由と対処法
動きのあるイラストを生成しようとすると、次のようなトラブルが起こりやすくなります。
- 手や足のポーズが不自然になる
- 顔や体のバランスが崩れる
- 服や髪の一部が異常に伸びたり消えたりする
- 躍動感のつもりが“ねじれ”になってしまう
こういった問題は、「情報量が多すぎてAIが混乱してしまう」ことが主な原因なんです。
動作・アングル・表情・小物・背景…と、たくさん詰め込みたくなる気持ちはよくわかりますが、まずは要素を絞ることが大切です。
対処のポイント
- 1つの動作に集中する → 走っていて笑っていてジャンプもしている…は避ける
- 視点とポーズを連動させる → 見上げるアングルなら、ジャンプや飛びの動作が自然
- シンプルな服装・髪型から始める → 複雑なパーツは調整後に追加する
- 出力画像を何枚か試す → 完璧な1枚を狙うより、数枚の中から選ぶ方が成功しやすい
動きは非常にダイナミックな要素ですが、それだけに崩れやすくもある繊細なパーツ。
「動き」と「形の安定性」のバランスをとる感覚が少しずつ身についてくると、より自由に描けるようになりますよ。
ネガティブプロンプトの活用法
最後にご紹介するのが、「ネガティブプロンプト」です。
これは、描かれたくない要素をAIに伝えるためのキーワードで、動きのあるイラストを安定させる上でもとても大切な要素なんです。
動きのあるイラストでよく使うネガティブキーワード
- bad anatomy
- deformed limbs
- extra arms
- missing legs
- blurred face
- distorted pose
- cloned body parts
これらを組み合わせることで、動きのあるポーズでも手足や顔の形状が崩れにくくなります。
おすすめのネガティブプロンプト例
特に“躍動感のある構図”では、足が消えたり腕が変な方向に曲がったり…というトラブルが起きやすいので、
ネガティブプロンプトでしっかりガードしておくと安心です。
出力に少し慣れてきたら、動き+背景+小道具など、少しずつ複雑なプロンプトにも挑戦してみてくださいね。
次の章では、実際に生成したイラストと使用したプロンプトを公開します♪
「どんな工夫がうまくいったのか?」を一緒に振り返ってみましょう。
完成イラストを公開します♪
ここまで動きのあるイラストを描くためのプロンプトづくりや構図の工夫、出力のコツなど、たくさんのポイントをご紹介してきました。
この章では、それらをもとに実際にseaartAIで出力した完成イラストと、使用したプロンプトの全文を公開していきますね。
今回は「ジャンプしながらこちらに手を差し伸べるキャラクター」というテーマで挑戦しました。
“動き”と“感情”がしっかり伝わるように、細部にこだわった構成になっています。
今回のプロンプトと出力例
プロンプト(positive prompt)
ネガティブプロンプト(negative prompt)
出力サイズ・設定
- サイズ: 810×1440(縦構図でジャンプポーズに最適)
- Sampling steps: 30
- CFG Scale: 8
- モデル: anime-focused model(Anything V5ベース)
そして、こちらが完成した1枚です。

キャラクターが画面手前に向かってジャンプしているような構図になっていて、
手を差し出しながら、にこっと笑っている表情がとても印象的な仕上がりになりました。
動きを表現できたポイント&反省点
今回の生成でうまくいったなと思えたのは、次のような要素の組み合わせです。
成功ポイント
- ジャンプ中の一瞬を切り取る構図(mid-air+reaching out)
- 髪やスカートの揺れで動きを視覚的に演出(hair flying、fluttering skirt)
- 視点を下から見上げることで迫力と浮遊感を演出(from below)
- 表情と目線で感情と目の引きつけ力をプラス(cheerful smile、sparkling eyes)
- 背景ぼかしでキャラにフォーカス(soft background blur)
この構成で、静止画なのに躍動感がしっかり伝わる1枚に仕上げることができました。
ただし、今回のプロンプトにも改善したいポイントはいくつかありました。
反省点・改善アイデア
- 背景がやや控えめだったため、空のディテールをもっと入れてもよかった
- スカートの広がり方がモデルによって差があり、複数枚出力して選定が必要だった
- 腕の角度によって「手を差し出している」動きがやや曖昧になるケースがあった
- 手元や指の描写が少し曖昧な箇所があり、ネガティブプロンプトの調整を試す余地あり
このように、実際に出力してみると「ここをもう少し工夫したいな」という気づきがたくさん得られます。
次回以降の生成では、これらのフィードバックを活かして、より完成度の高いイラストを目指していきます♪
いろんなポーズで自分だけのキャラを描こう♡
動きのあるイラストづくりは、最初は少し難しく感じるかもしれませんが、
「この子、今こういう動きをしてるんだよ〜」っていうイメージをしっかり持ってプロンプトに反映していくと、
AIもしっかり応えてくれるようになります。
- 風に逆らいながら歩く
- →「walking against wind, scarf fluttering」
- くるりと回ってスカートが広がる
- →「spinning, twirling dress」
- 空を見上げてジャンプ
- →「jumping, arms up, looking upwards」
動きのあるシーンをAIで描けるようになると、イラストに命が宿ったように見えるんです。
そしてなにより、自分がイメージしていた“あの瞬間”が、1枚の画像として目の前に現れる…
その感動は、何度体験しても本当に特別です♡
ぜひ皆さんも、いろんなポーズや動きを試して、自分だけのキャラクターをたくさん生み出してくださいね。
次回は、いよいよ「背景とキャラをなじませる」テクニックへと進んでいきます。
物語を感じるような世界観づくり、一緒に学んでいきましょう♪
次回予告とお知らせ
動きのあるキャラクターを描くための工夫やテクニック、そして実際の出力例まで、一通り学んでいただけましたでしょうか。
「ポーズを指定するだけじゃないんだ」「感情や視点の変化で、こんなにもイメージが変わるんだ」と感じていただけたなら、とても嬉しいです。
次回は、いよいよ【第4回】。
舞台は「キャラクター+背景」。
つまり、“キャラが世界の中で生きているように見せる”テクニックがテーマになります。
第4回は「背景とキャラをもっとなじませよう♪」
これまでの記事では、主にキャラクターの魅せ方にフォーカスしてきました。
でも「どんなに素敵なキャラでも、背景とのバランスが悪いと浮いてしまう…」という悩み、よくありますよね。
次回では、そんな背景とキャラの“なじませ方”にフォーカスしていきます。
こんなことを解説します♪
- キャラと背景の光の方向をそろえるコツ
- 背景ありきのプロンプト構築(例:海辺で手を広げる少女)
- 主役を引き立てる「空気感」の演出(霧、逆光、反射など)
- キャラが風景に“立っている”ように見せるための構図
これまでの講座で培った「動き」「感情」「ポーズ」に、「背景」という“舞台”を加えることで、
まるで1枚のイラストから物語が始まりそうな世界観を表現できるようになります。
おすすめの背景構図と色の合わせ方
背景の選び方や色使いは、キャラクターの印象に大きく影響します。
次回では、プロンプトに応じておすすめの背景タイプやカラー構成も詳しくご紹介します♪
予定している内容の一部をご紹介
背景のシチュエーション | おすすめの雰囲気/色合い |
---|---|
海辺・砂浜 | 淡いブルー、逆光、波の反射、空とのグラデーション |
森や草原 | 深い緑、木漏れ日、やわらかな影、自然な遠近感 |
夜の街・ネオン | ビビッドなパープル&ブルー、光と陰のコントラスト |
ファンタジー空間 | 星空、魔法陣、淡くにじむエフェクト、幻想的な色味 |
背景とキャラクターの色合いがちぐはぐにならないように、
「調和」を意識したプロンプト構築の仕方も、しっかりお伝えしますね。
seaartAIをもっと使いこなしたい方へ♪
ここまで読んでくださった方の中には、「seaartAI、思ってたより奥深いな〜!」と感じている方も多いのではないでしょうか?
実際、seaartAIはとても高性能なツールでありながら、初心者でも感覚的に使いやすい設計がされています。

でも、ちょっとした「知っておくと便利な使い方」があるだけで、
仕上がるイラストのクオリティや安定感がガラッと変わってくるんです。
次回の記事と連動して、以下のようなコンテンツも用意する予定です。
- seaartAIで使える便利なUI機能まとめ
- 構図テンプレートの保存と再利用
- 自作プロンプトの整理術&おすすめメモ方法
- 生成履歴から成功パターンを分析する方法
また、今後は画像だけでなく「生成したキャラを使ってちょっとした物語を作る」「音声AIと組み合わせて動画にする」など、seaartAIを中心にしたクリエイティブの広がりについてもご紹介していきたいと思っています♪
次回の更新予定
- 第4回:「背景とキャラをもっとなじませよう♪」
- 連動コンテンツ:「背景ありのプロンプト例50選」
- 操作ガイド:「構図テンプレートを使ったイラスト構築」
- コラム:「seaartAI × 動きのある演出を活かした物語イラストの世界」
それでは、次回の講座もどうぞ楽しみにしていてくださいね。
次は“背景”というステージの中で、キャラクターがさらに輝くような世界を一緒に描いていきましょう♪